家庭によっていろいろ事情あるよね2  


だんなの気持ち

 
「つま」が協力してくれたおかげで、ぐぐっと実現に近くなったマイホーム。
すんなりと了承してくれた「つま」に感謝しつつ、
本当にこれでいいのかと苦悩しはじめる「だんな」。

「つま」の友達には一軒家を建てた親しい友人はいません。
でも「つま」は大丈夫って言ってくれてる・・・

うちの両親は、もしこの同居話を持ちかけたなら、
二つ返事でOKするのは間違いありません。
喜ぶ顔が目に浮かびます。

条件はクリアしているのに、いまいちふっきれない。
本当にこれでいいんだろうか・・・
みんなが幸せになるにはどうしたらいいんだろう。

こうして「だんな」と「つま」のマイホームは、
「みんなが幸せになるにはどうしたらいいのか!」
というテーマで進むことになり、
うちの両親には秘密裏に進むことになりました。




つまの気持ち

 

「だんな」には2つ返事でOKした私でしたが、
本当は心の奥に「本当は一緒に住むのは不安」という
気持ちをしまいこんでいたのかもしれません。
でも、このときはまだそんな自分の気持ちにも気づいていませんでした。

「だんな」のご両親のことは好きだし、金銭的に言っても
2世帯じゃなきゃムリ。

逆に、私たち2人だけの家を建ててしまって、後から
「同居しなくちゃいけない」ってことになったとき、
完全同居になってしまう・・・
それはキツイ・・・
だったら、そう!今から2世帯にした方が賢い選択?!

と自分で自分に言い聞かせながら・・・

何より、2人っきりで過ごしているご両親、私たちのそばで暮らしたら
どんなにうれしいだろう・・・

そうよね、ご両親のため!「だんな」のために家を建てるのだ!!





 

「だんな」は「つま」のため。

「つま」はご両親のため。

2人の間の温度差。

自分たちのために建てようと思っていたマイホームへの
夢は、いつしか自分たちのためではない家族のために
なっていました。


でも、ご両親のため、と言いながら、心のどこかで不安な
気持ちを抱えていた「つま」はどこか、本格的に土地探し、
家作りに取り組めないようになってしまったのです。